@A:#コーピング
ストレス要因や、それがもたらす感情に働きかけて、
ストレスを除去したり緩和したりすること。
ストレスコーピングまたはストレス対処法ともよばれ、
学校や企業でのメンタルヘルス対策で注目されている。
具体的には、ストレス要因に働きかける問題焦点型と、
ストレス要因がもたらす感情に働きかける情動焦点型の2つに大別される。
前者では、ストレスを引き起こす状況を問題としてとらえ、
それに対して最善と思われる解決策を実行することで、
状況そのものを変えようとする。
後者では、ストレス要因がもたらす不快な感情を軽減するため、
気晴らしをしたり、物事のいい側 面を見るようにしたりする。
ただし、前者ではそもそも問題が解決可能なものであることが前提となっているため、
解決が困難または不可能である問題に直面しているときは、後者を選ぶことになる。
@B:#知覚の恒常現象
網膜の映像は、同じ大きさのものでも、
それを見る者との距離が遠ければ小さく、近づけば大きく感覚されるはずです。
それにもかかわらず、
比較的同一に見える現象があります。
この現象を知覚の「恒常現象」と言います。
*大きさの恒常現象~長さとか、幅とか、量についての現象です。
*形の恒常現象~鏡に写る自分の顔の左右の異なっていても、
それを同一視したり、
机や椅子の見る角度が異なっていても、
同じように見えるような現象です。
*色彩の恒常現象~黒い紙に強い光を当て、
一方、白い紙には弱い光を当てても、
白い紙のほうを白く見るような現象です。
@A:#遡行的阻止(そこうてきそし)
一つの刺激を把住した後、ただちに他の刺激を把住(注)させると、
前の把住を阻害する現象が起こります。
この現象を遡行的阻止と言います。
よって、学習させる場合、それを阻害させないように、
しばらく休ませた方が良いと言う事が分かります。
また、実験例からも、睡眠は最も良好に把住を保たせることが実証されております。
*把住(はじゅう):学習したところのものを頭の中に保存しておく機能です。
@B:#分散学習
教わってから適度に「間(時間)」をあけて復習に取り組むという方法です。
間をあけることに不安を感じたり、同じことをくり返したくなったりしがちです。
でも、理解した直後に同じことをくり返す「集中学習」は、
分散学習とくらべ、効果は高くありません。
直感的に「ん?」と感じるかもしれませんが、
いろいろな実験から分散学習の効果は明らかだといいます。
ピアノの練習が一例。
「発表会の前などは同じ曲ばかりをくり返したくなりますが、別の曲も弾いたほうがうまくいく。
本人もびっくりするかもしれませんが」。
@C:#モラトリアム
本来は「支払い猶予期間」の意であったのを転じて,
社会的責任を一時的に免除あるいは猶予されている青年期をさす。
生きがいや働きがいを求め,発見するための準備を整える一方、
自分の正体,アイデンティティを確定できず、
無気力、無責任、無関心など消極的な生活に傾きながら,
自我の同一性を確立してゆく。
*アイデンティティ(自我同一性):
いわば「これこそが自分自身である」といった実感を示す言葉。
@A:#短期記憶
情報はまず感覚登録器に一時的に保持され、
そこで注意などにより選択された情報が短期貯蔵庫に入力され、
一定期間保持されるという流れになっています。
目や耳などの感覚器官で受け取った感覚を、
「とりあえず」一旦保持するための記憶である
「感覚記憶」についても、ここで確認しておきましょう。
目や耳から入る情報をすべて記憶していては、
すさまじい容量となり、大変なことになってしまいます。
そのため、特に注意をひかなかったものや、
あまり重要ではないと判断されたものの記憶はすぐに消えてしまうのです。
*視覚情報の感覚記憶を「アイコニック・メモリー」と言います。
@B:#長期記憶
リハーサルによって数分から数十分程度保持される,
貯蔵庫に送られたものを「短期記憶」と言いますが、
さらに海馬を通して、永続的な貯蔵庫へと送られるものを「長期記憶」といいます。
長期記憶を蓄える貯蔵庫は、長期記憶貯蔵(LTS)と呼ばれます。
長期記憶は、短期記憶とは異なり、無限の容量を持つのが特徴で、
エピソード記憶や意味記憶といった言語的レベルでの「宣言的記憶」と、
認知・行動レベルでの「手続き的記憶」とに分かれます。
なお、長期記憶の忘却の原因については、
#時間の経過と共に記憶が失われていくという「減衰説」、
#他の記憶と干渉を起こすことによって記憶が失われていくという「干渉説」、
#また、想起の失敗は記憶された情報自体が消失しているのではなく、
適切な検索手がかりが見つからないため、
記憶内の情報にアクセスできないという「検索失敗説」が存在します。
*宣言的記憶:言葉にできる記憶のこと。陳述記憶とも。
宣言的記憶の知識を宣言的知識といいます。
*手続き的記憶:言語化せずに無意識にできること(手続き的知識)に関する記憶。
経験を繰り返すことで意識せずに感覚的に反射的にできるようになります。
@A:#集団極性化
集団による問題解決や意思決定が必ずしもうまくいかないという事例は、
社会心理学の研究において数多く報告されています。
集団で意思決定を行う際、個々人の当初の判断や行動傾向、感情などが、
集団でのさまざまなやりとりを通す中で、極端な方向に強くなる現象を言います。
これはつまり、集団討議後になされる集団の反応の平均が、
討議前に個々人によってなされた反応の平均よりも、
同一の方向により極端になって現れるということです。
集団極性化には、1人で意思決定を行う時よりも、
集団で行う時の方がリスクの高いものとなるリスキー・シフトと、
反対に、より安全性の高い無難な意思決定になるコーシャス・シフトの
2つがあります。
@B:#リスキーシフト
社会心理学の用語。直訳すれば「危ない変更」となります
普段は穏健な考え方をし、比較的節度を守って行動することのできる人が、
大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行なっても、
それを特に気に掛けもせずに同調したり、
一緒になってそれを主張したりするようになっていくことをいう。
「集団思考」として知られている現象のひとつで、
客観的には、全く間違いとしか言い用がない様なことが,
集団の中での同意が生まれてしまうというものです。
つまり、個人個人であれば犯さないような間違いであっても、
集団の中では、次第にリスクの高い方向に言動が動いていくということです。
まとめれば、個人が個々に質問を受ければそのような非行に走ることはないのですが、
集団が集団として何らかの決定に関しての議論の経過で、
早急に合意を図ろうとした場合に、このようなことが起こりやすいといわれています。
@C:#コーシャスシフト
簡単に言うと何もしないことを維持する方向へ向かう心理現象です。
このコーシャスシフトの原因は、
集団に抜き出たリーダーがおらず、集団構成員の力がそれぞれ拮抗していることで、
その結果、構成員がそれぞれ他の構成員に遠慮があったり、
自分の失敗が集団内で致命的な責任問題となるため、
消極的な姿勢になってしまうのです。
@A:#認知的不協和
人は自分の信念や、それまでの行動内容とは矛盾する、
“新しい事実“を突きつけられると、“不快な感情“を引き起こします。
その結果、自分の信念や行動と、
“新しい事実“のどちらか一方を否定して、
矛盾を解消しようとします。
これを認知的不協和と呼びます。
そのとき、信念を変えることが困難な場合、
人は“新しい事実“の方を否定しようとします。
代表的な例がタバコで、
タバコを吸うという行為に対して,、
「タバコを吸うと肺がんになりやすい」という“新しい事実“が提示されます。
すると、行動と事実の矛盾に対する不快感が起こり、
タバコをやめるか、事実を否定することで矛盾を解消しようとします。
しかしタバコには依存性があり、やめるのは困難です。
したがって、事実の方を否定して矛盾を解消しようとします。
@B:#プロスペクト理論
人間は『利益を得た時の喜びの実感』よりも、
『損失を出した時の苦痛の実感』のほうが2倍以上も大きいことが分かっており、
大多数の人間は、『もっと多くの利益を得ようとする積極的な欲求』よりも
『少しでも、損をしたくないという消極的な欲求』のほうが強いことが分かっている。
プロスペクト理論は、
人間の感情的で非合理的な経済行動を説明してくれる理論だが、
この理論が指し示す『損失回避の傾向』は往々にして、
『更なる損失の拡大(利益の逸失)』を招きやすいという厄介なものでもある。
近視眼的に『短期あるいは直接の損失』を何が何でも回避しようとすると、
結果的に『長期あるいは間接の損失』が
もっと大きくなって降りかかってきてしまいやすい。
*間接の損失:
間接的な損失は、火災や洪水のような名前のついた危険の結果として
生じる二次的な金銭的損害
@C:#行動随伴性
ある環境に対して、行動を起こし、それによってヨイコトが起こった場合、
あるいは嫌なことが無くなった(和らいだ)場合、
その行動は繰り返される可能性が高い。
逆に行動によってヨイコトが無くなったり、嫌なことが起こった場合、
その行動が繰り返される率は低くなる。
このように考える行動分析学では、
「環境→行動→変化した環境」という一連の流れを行動随伴性と呼ぶ。
@A:#古典的条件付け
ロシアの生理学者イワン・パブロフによって、
犬に餌を与える前にベルの音を鳴らすことで、
次第にベルの音を聞くだけで唾液を分泌するという
条件反射の研究観察がもとになった理論である。
刺激に応答(redpond)するというレスポンデント条件づけ、
あるいはパブロフ型条件づけとも呼ばれる。
@B:#オペランド条件付け
動物(ヒトを含む)が自発した反応の直後に
報酬など特定の刺激を与えることで、
その反応が生起する頻度を変化させる実験手続きであり、
アメリカの心理学者スキナー(B.F. Skinner)が
考案した条件づけの手法である。
動物にさまざまな行動課題を
訓練するための方法として広く活用されていて、
行動主義心理学の基本的な理論である。
オペラント行動とは、
その行動が生じた直後の、
刺激の出現もしくは消失といった環境の変化に応じて、
頻度が変化する行動をいう。
オペラント条件付けは、
オペラント行動が自発的に行動された直後の環境の変化に応じて、
その後の自発頻度が変化する学習をいう。
古典的条件付け とは異なり、
オペラント行動には行動を“誘発する”生得的な刺激(無条件誘発刺激)は存在しない。
オペラント行動では、生物が自発的に行動する。
@C:#カウンター・エグザンプル
物事に対して、ある「一般化」の思い込みをしている人に対し、
それが真実ではなく、
単なる思い込みに過ぎないことを気付かせるテクニックである。
「一般化」の表現をしている人は、
「みんな」「すべて」「いつも」という表現をよく使う。
本当に「みんな」そうなのか?
本当に「すべて」そうなのか?
本当に「いつも」そうなのか?
具体的な過去の体験について語ってもらうことにより、
その思い込みを気付かせることができる。
@A:#エディプス・コンプレックス
男根期に生じ始める無意識的葛藤として提示された。
日本では訳語としてエディプス複合と呼ばれることもある。
男児は、母親を手に入れようと思い、
また父親に対して強い対抗心を抱くという、
幼児期においておこる現実の状況に対する
アンビバレントな心理の抑圧のことをいう。
フロイトは、この心理状況の中にみられる母親に対する近親相姦的欲望を
ギリシア悲劇の一つ『オイディプス』(エディプス王)になぞらえ、
エディプスコンプレックスと呼んだ。
*男根期:
ジークムント・フロイトが主張する
5つの性的発達段階うちの1つです。
*アンビバレント:
精神医学の分野では、一定の人物、対象、状況に対し、
全く相反する感情、態度、考えなどを抱くこと。
@B:#きめの勾配
奥行きの手がかりの一つ。
通常,面にはさまざまな肌理(きめ)が与えられている。
ギブソンは,肌理(きめ)を構成する要素の密度が徐々に変化したとき,
その面は傾斜(奥行き)面として見え,
細かい肌理の部分ほど遠くに知覚されると考えた。
たとえば,砂地を撮った写真について考えてみると,
その構成要素である砂粒が、
比較的に大きく写されている部分は近くに見えるが,
砂粒が小さくなるのに伴って,その位置は遠ざかるように見える。
*肌理(きめ):光の濃淡の分布~
木目,布の生地,地肌などはそれぞれ独特の肌理を形づくっている。
@C:#エンカウンターグループ
ロジャーズ,C.が開発した集団心理療法の1つです。
「エンカウンター」とは出会いの意であり、
エンカウンターグループは、メンバーがそれぞれ本音を言い合うことにより、
互いの理解を深め、また、自分自身の受容と成長、対人関係の改善などを目指すものです。
形態としては、あらかじめ課題などは用意されておらず、
フリートークを主体に行われる非構成的(ベーシック)エンカウンターと、
用意された課題にもとづいて進めていく構成的(グループ)エンカウンター
とに大別されます。
非構成的エンカウンターは、感じたことを本音で思いのままに話し合っていくもので、
ファシリテーターという進行役により進められます。
一方、構成的エンカウンターは、リーダーから与えられた課題をグループで行う「エクササイズ」と、
その後、グループでそれぞれが感じたことを言い合う「シェアリング」によって構成されます。
@A:#囚人のジレンマ
お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、
協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、
というジレンマである。
重要なのは、
相手に裏切られるかもしれないという懸念や恐怖から自分が裏切るのではなく、
相手が黙秘しようが裏切ろうが自分は裏切ることになるという点である。
このため仮に事前に相談できてお互い黙秘をすると約束していたとしても、
(それに拘束力が無い限りは)裏切ることになる。
*具体例~ふたりの容疑者が別室で尋問され、一方が自白しもう一方が黙秘の場合、
前者は開放、後者は10年の懲役となり、二人とも黙秘の場合には懲役1年、二人とも自白の場合には懲役5年とする。
この条件の下で二人が最大の利益を得るためには二人とも 黙秘することだが、
相手の裏切りを恐れて、結果的にどちらも自白するというジレンマが生じる。
個人が 自らの利害のみを追求している限り必ずしも全体の合理的な選択に結びつくわけではないことを示している
*ジレンマ:二つの相反する事柄の板挟みになること。
@B:#マッチング法則
動物が行った行動に応じて、
報酬や罰が与えられるオペラント条件づけにおいて、
動物はしばしば得られる成果を最大にする
選択行動に至らないことがある。
その中には再現性の良い法則を見出すことができる場合があり、
マッチング法則はその一例である。
マッチング法則は、確率的に報酬が与えられ、
その確率が過去の行動にも依存する場合に、典型的に観測される。
*オペラント条件づけ:
動物(ヒトを含む)が自発した反応の直後に、
報酬など特定の刺激を与えることで、
その反応が生起する頻度を変化させる実験手続きであり、
アメリカの心理学者スキナー(B.F. Skinner)が
考案した条件づけの手法である。
動物にさまざまな行動課題を訓練するための方法として広く活用されている。
*再現性とは、実験を繰り返したときに一貫した結果が得られる程度
@A:#援助行動
他者が困難に陥っている場合に
自らの多少の犠牲を覚悟した上でその他者を助ける行動である。
仮に恩を売る目的や相手の印象をよくして、
最終的に自分の利益を得ようとする目的があったとしても、
その行動自体が他者の助けになるならばそれも援助行動に含まれて理解される。
また社会的なルールに従って行われる援助行動は、
向社会的行動(順社会的行動)と呼ばれる。
援助者の役割は多くの場合ジェンダーロールによって左右される。
身体活動を要する突発事故などの緊急場面に率先して介入するのは
往々にして男性であり、
心の支えや情緒的支援を要する状況には女性が介入する場合が多い。
男性は同性よりも女性を優先して援助する傾向があるが、
女性はジェンダーに関係なく平等に援助する傾向がある。
また、人は年齢や人種、文化的特性などが自分と類似した人間や、
自分の所属する内集団の構成員を優先的に援助する傾向がある。
*性役割(せいやくわり)またはジェンダーロール(英語: gender role)とは、
その性別に、社会的に期待されている役割のことである
@B:#人間関係指数
人間関係という目に見えないものを、公式で表すことはできないかということを研究していたアメリカの精神分析医ベラックは、人間関係指数」を求める計算式を提唱したのです。
人間関係指数=友だちの数×コンタクトの平均回数×コンタクトの平均時間
※ 「友だちの数」は、10秒間で思い浮かべることができる友達の人数
※ 「コンタクトの平均回数」は、1週間にそれらの人たちに会ったり、電話したりする回数
※ 「コンタクトの平均時間」は、それぞれの人との会話時間を平均したもの
べラックは、この計算式を利用して、現代人の人間関係の特徴を説明しています。
この指数が500を超えると、友だちとかかわる割合が高く、対人面での葛藤も多くなり、
「ヤマアラシのジレンマ」に陥る可能性も高くなるということです。
* ヤマアラシのジレンマ:
恋愛や人間関係で距離が近くなりすぎると逆にお互いを傷つけ合ってしまう現象のこと
@C:#スケープゴート
「身代わり」「生贄(いけにえ)」などの意味合いを持つ聖書由来の用語。
精神分析学や社会心理学において、
人は無意識のうちに、不満や不快を覚えると、
不快感やルサンチマンなどを他者に対して抱く。
このような現象はあらゆる集団で発生しうるものであり、
そうした不快感を押し付けられたり被(こうむ)られたりした個人は、
その特定の集団内においてスケープゴートとなるのである。
*ルサンチマン:
すなわち行動によって反応することが禁じられているので、単なる想像上の復讐によって、
その埋め合わせをつけるような徒輩(やから)である。
@A:#自己開示と自己提示
自己開示(self-disclosure)とは、
自分の内面をありのままに「素直に」表現することといえます。
自己呈示(self-presentation)とは、表現するものが「偽り」であり、
自分を良く見せようという「印象操作」が含まれている場合を指します。
自己呈示を考えるとき、「偽りの自分を見せる」「印象操作をする」というと、
なんだか悪いことをしているような気がするかもしれませんね。
一方で、自己開示は自分の心をオープンにし、
感情の表出することによる「浄化」といったよい面があります。
言いたいことをいってスッキリするとか、
思うことをストレートにクチにするのでストレスが溜まりにくい、とか・・・
自己開示・自己呈示の功罪は、
生活環境の中の規範や基準に則り、常識的に判断する必要があります。
「開示」することが必ずしも効果的でないこともあるでしょうし、
「呈示」することが必ずしも悪いことでないこともあるでしょう。
様々なコミュニケーションのシーンで、
これらを状況に応じて使い分けることができたら、
より社会に適応的に生きていくことができるかもしれません。
@B:#連合の原理
夫婦でも恋人同士でも親子でも友人でも仲がよいことはとても素晴らしいことですね。
良好な関係は心理学では次のように説明できます。
人は誰かと会ってる時に心地よい体験(快体験)をすると、
また同じ相手に会った時にその体験がよみがえり、
その人に好意を感じるようになります。
結果として同じ相手と何度も交流するようになり仲の良い関係が築かれるのです。
このように、2つの現象を「お互いに関連がある」と錯覚し、
心地よい感情の時にした事を心地良い体験をした事と結ぶ結びつけることを、
心理学では連合の原理と言います。
*快体験:心地よい気分でいる時の方が不快な時よりも素直な態度で相手の話が聞けたり、おおらかな気持ちで相手の要求を受け入れやすくなったりするものです。このような心地よい気分をもたらす体験のこと