本日の心理学・名言1454-6

@心的外傷後ストレス障害(PTSD)
災害や暴行、殺傷など外傷的な体験、
すなわち自分自身が死ぬような体験や
他人が死ぬ場面または死にそうになる場面を体験した後、
それが激しい心理的ストレスとなり、
数週間たってから思わぬ症状が出ることがあります。
これを心的外傷後ストレス障害(PTSD)といいます。
この症状には、再体験症状、回避症状、覚醒昂進症状の
三種類があります。

再体験症状とは、体験した出来事に関する不快で苦痛な記憶が、
フラッシュバックや夢の形で繰り返しよみがえることです。
このとき、気持ちが動揺したり、動悸、冷や汗などの
身体反応が起きたりすることもあります。

回避症状とは、その出来事に関して考えたり話したりすることを避け、感情が沸き起こるのを極力避けようとすること、
その出来事を思い出させるような場所や物を避けようとすることです。出来事の一部を思い出せないという場合もあります。
また、感情が麻痺したようで愛情や幸福感などの感情を感じにくくなり、物事を前向きに考えられなくなるといった心の変化が生じます。

覚醒昂進症状とは、精神的緊張が高まった状態で、
いらいらして怒りっぽい、物事に集中できない、
何事にも必要以上に警戒してしまう、
ちょっとした物音などの刺激にも
びくっとしてしまうなどの症状が見られます。

治療には、抗うつ薬等による薬物療法や
認知療法等が用いられます。
by心理カウンセリングの豆知識

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