本日の心理学・名言1459-4

私○○さんと知り合いなんだ

さて、あなたの友人にことあるごとに、
「友達のお姉さんがモデルやってて、こないだテレビに出てたんだぁ」とか、
「親戚のおじさんが社長でねー」とか、
「友達が全国大会でベスト8に入ったんだ」などと
自慢げに話す人はいないでしょうか。
そんなどうでもいい話を聞いたあなたはきっと、
「へぇ~、そうなんだぁ」としか言いようがないんじゃないでしょうか。
心の中では”で、それがどうしたの?”と思いつつ・・・。
このように、聞くほうとしてはどうでもいい他人の自慢をすることを
栄光浴」と言います。

社会的に高い評価を受けている人や集団と
自分がなんらかの結びつきがあることを示して、
自己評価や他者からの印象を高くしようという
意図があると言われています。
つまり、他人の栄光のシャワーの”おこぼれ”を浴びて、
自分自身が気持ちよくなるってことですね。
実際には、本人が努力して手に入れた栄光ではないので、
まったく無関係なのですが、
「○○さん(有名人)と知り合いなんだ」と言いたくなるのは、
「○○さんの知り合いになれるあなたってすごいのね」と
思われたい気持ちがあるからなのです。
場合によっては、「それってまったくの他人じゃない?」と
言いたくなるほど遠い人のことを言う人が言いますが、
「だから何なの」と言ってしまっては可哀想なので
言わないであげてくださいね。
そういうときには、「へぇ~、そうなんだぁ。すごいね~」と
”そんなすごい人と知り合いの知り合いだなんて、あなたはとても素晴らしいのね”という賞賛の気持ちをたっぷり込めて、
すこしだけ話に付き合ってあげるのが、余裕のある大人の対応と言えるでしょう。
あえて相手のペースに入ってあげて、
その人の自己評価を高めてあげるのもやさしさですね。

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