本日の心理学・名言1458-7

タイプA・B・Cの行動パターン

1950年代にアメリカのフリードマンとローゼンマンは虚血性心疾患の患者には、ある共通した特徴の行動パターンをとることを発見し、それをタイプA行動パターンとしました。
では、タイプA行動パターンとはいったいどのような特徴を持つ行動パターンなのでしょうか。
タイプAの特徴として、性格面では競争的、野心的、精力的、行動面では機敏、せっかち、多くの仕事に巻き込まれている、身体面では高血圧、高脂血症といったものがあります。
タイプAの人は、自らストレスの多い生活を選び、ストレスに対しての自覚があまりないままに生活する傾向があります。
血圧が上がる、脈拍が増えるなどのストレスに対しての反応によって循環器系に負担がかかり、虚血性心疾患の発症に関係してくると考えられています。

一方、タイプBはというと、タイプAとは反対の性格傾向を持つ人のことを言います。
あくせくせずにマイペースに行動し、リラックスしており、非攻撃的などの性格傾向を持つ人のことです。
タイプAの人はタイプBの人よりも2倍も心臓疾患になりやすいことが報告されています。
日本には、仕事熱心、仕事中毒、仕事命の人が多くいます。そのような人の中には、このタイプAの人が多くいると考えられます。
タイプAの行動パターンは現代社会で成功するための1つの条件であることもありますが、
一時期急増した”過労死”になってしまったら元も子もないですよね。

そのほかにもタイプCという性格傾向があります。
タイプAは心筋梗塞など心臓病になりやすい行動パターンなのですが、タイプCはガンになりやすい行動パターンであると報告されています。 では、タイプCとはどのような行動パターンなのでしょうか。
タイプCの特徴として、「いい子」で自己犠牲的、まじめで几帳面、協力的で譲歩的、我慢強い、権威に対して従順、否定手粋な感情(特に怒り)を表現しないことなどがあげられます。
タイプAにしてもタイプCにしても、どうして性格が病気と関係してくるのでしょうか。
それは、ストレスの感じ方やその対処の仕方が異なるためです。
ストレスは自律神経やホルモン分泌に影響し、
抑うつや絶望感などが免疫力を低下させると言われています。
そのため、ストレスを強く感じたり、
ストレスに対する反応が上手く行かないと
病気になるリスクを負いやすいのです。
受験や仕事で風邪などを引いてるヒマなんかないときに、
体調を崩してしまうのは、
ストレスが一因としてあるのでしょうね。

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