本日の心理学・名言1458-6

言語相対性仮説

さて、突然ですが虹って何色ですか?
このような問いを出されたら、普通の人は「7色」と答えますよね。
7色というのは「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」ですね。
でも、これってどの国でも共通なんでしょうか。
アメリカで質問すると、答えは「6色」になってしまいます。
虹は物理的現象ですから、
見る場所によって色が異なるということはありません。
では、なぜアメリカでは6色なのでしょうか?
それは、英語には青と紫の間の色である
「藍」をさす単語がないからです。
ですからアメリカでは虹の色は「赤・橙・黄・緑・青・紫」の6色になります(民衆的レベルでは6色ですが、物理科学的な分野の本や百科事典などは7色になっているようです)。
このほか、ドイツは5色、フランスは日本と同じく7色、さらには3色や2色とする国など様々です。(インターネットで調べたところ、7色以上のところはないように思われます[定かではありません]。)
このように、同じものを見たり聞いたりしても、
そのものに対する認知(認識や思考)は、
使用する言語によって大きく影響されるという説を、言語相対性仮説と言います。
この説はあくまで仮説ですが、
上記の例から「色」というものは、
言語によって制約を受けるということが分かります。

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