本日の心理学・名言1456-8

プラシーボ効果
新薬を開発すると、
それが本当に効き目があるかということをテストします。
その時に使うのが、プラシーボ(プラセボ・偽薬)です。
有効成分が含まれる薬を投与するグループと、
有効成分がまったく入っていない偽の薬を投与するグループをつくり、経過を見ます。
このとき、どちらのグループにも効き目がある薬だと言っておきます。
なぜ、このようなテストをするかというと、
薬の効き目は人の心理的作用に左右されることがあるからです。
多くの場合、偽薬を投与された人の数%に症状の改善が見られます。 まったく有効成分が入っていないにもかかわらず、
効果が出てしまうのです。
2つのグループの効果の出かたの差が大きければ、
その新薬は効果的なものであることになりますが、
差があまり大きいといえない場合には、
効果が期待できないということになります。
これを知っていると、
「バ○ァリンの半分はやさしさでできています」というのも
うなずけませんか?
まぁ、あれは胃にやさしい成分が入っていると
いうことだったと思いますが、
薬なんてものは「効き目半分、気持ち半分だ」とも
解釈できちゃうんですよね。
余談ですが、この効果を実感した体験談をちょっと。
大学でお花見をしたときのことです。
お店からお酒をたくさん調達してきて、お花見をしていたのですが、
けっこう飲んでるのに僕自身がいっこうに酔う気配がありませんでした。 そして、ふと缶をみると、アルコールの入っていない、
ただのジュースがかなりの本数混じっていたのです。
(ラベルだけ見るとお酒にしか見えないものでした) どうりで酔わないわけだと思って、
友達に言おうとしたら(友達も気づいていなかった)、
微妙に酔っ払ってハイになっていました。
ほかにも数人、ジュースしか飲んでないのに
大分酔っているのがいたので、
「これは、おもしろい。プラシーボってやつか」と思い、
ジュースばっかりであることを告げずに観察することにしました。
そうしたら、おもしろいことに
ジュースで一気(本人は酒を一気しているつもり)が始まったので、
本来は一気は嫌いなのですが、
ジュースだから大丈夫だろうと思いながめていると、
あれよあれよという間に、 見事に酔いつぶれてしまったのです。
ジュースを一気して酔いつぶれた男の近くにいた友達に、
「あれってジュースだったんだよ」と言うと、
「マジ!? ってことはあいつジュースでつぶれたって事?
ジュースしか飲んでないよ」とのことでした。
人間の思い込みって・・・。
以上、ジュースだけで酔っ払ってつぶれた男の話でした。
さて、あなたの気になるあの人は、
あなたを見たときにどんな「目の動き」をするのでしょうか。

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