本日の心理学・名言1455-5

合理化

合理化とは、葛藤や罪悪感を伴う言動を
正当化するために社会的に許されそうな理由付けをすることです。

イソップ童話のなかに、
この合理化がテーマになっているお話があります。
おおまかなあらすじは、
一匹の狐がおいしそうなブドウを取ろうと飛び上がるが、
結局取ることができず、
「あのブドウはどうせすっぱいに違いないさ」と言って、
取ることをあきらめるというものです。

このように、目的や欲求が達成されなかったとき、
その欲求と現実のギャップを埋めるために、
自分に都合のいい理屈で埋め合わせしようとする
心理メカニズムを、心理学では合理化の一種の
すっぱいブドウの理論”といいます。
いわゆる「負け惜しみ」といったところでしょうか。
この合理化には、もう1つ”甘いレモンの理論”というものがあります。
これは、どんなにすっぱいレモンでも、
自分のものである限り、甘いと思い込もうとするものです。
人は、自分の持っているものが良いものであると思いたがります。
せっかく手に入れたものが、 想像とはかけ離れていた場合には、
心に大きな負担がかかります。
それを、避けようとするのが甘いレモンの理論です。
すっぱいブドウに、甘いレモン。
できれば負け惜しみなど言わずに、
現実を受け止めていきたいですよね

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