本日の心理学・名言1455-4

類似性の要因

親しい友人のことを思い浮かべてください。
たとえばそれが大学の友人だとしたら、
その友人は最初から仲の良かった人でしたか?
入学して最初に仲が良くなって、
しばらく行動をともにしていた人とは違う人ではありませんか?
アメリカのフェスティンガーという心理学者が、
何が要因となって友人関係が出来上がっていくかを、
大学の寮をつかって調べました。
実験参加者(みな初対面です)には
入寮前にいくつかの態度調査を行い、
それぞれの趣向をあらかじめ調べておき、
その後どのような友人関係が構築されるかを経過観察しました。
この実験で分かったことは、
はじめのうちは
部屋が近い人同士が仲良くなる傾向が見られた(近接の要因)、
次第に態度の似たもの同士がグループをつくりあげていった
(類似性の要因)ということです。
自分のこれまでの経験に当てはめてみても、
「確かにそうだな」と思います。
学校生活において考えてみると、
最初のうちは席が近い人と
何となく一緒に行動をすることが多くなるでしょう。
物理的な距離が近いと、
当然顔を合わせたり話をする機会が多くなります。
ここには「本日の心理学・名言1454-2」の「単純接触仮説」も
関連してくるのでしょう。
学校生活が進んでいく中で席替えがあったり、
行事を通して他のクラスメートがどういう人か分かってくると、
だんだん最初とは異なるグループが
形成されてくるのはよく見られることだと思います。
ようするに「類は友を呼ぶ」ということなのですが、
みなさんは当てはまりますか?

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