本日の心理学・名言1454-9

血液型性格判断はあたってるのか?

今なお、血液型ブームといえます。
特に、女性の方が血液型に敏感のような気がします(僕の周りでは)。 いつも、「あなたは×型でしょ?」って聞かれて、
「ううん。○型。」というと、「えー、うそぉ!」って な感じになります。
ABO式血液型は4種類しかないので、
あてずっぽうでも1/4の確率であたるはずなのに、
僕の血液型を当てられる人は10パーセントぐらいですね。
まぁ、僕の話はこのくらいにしておいて、
心理学的に見ると、この血液型性格判断はどうなのかというと、
心理学の分野では現在あまり研究の対象にされていません。
なぜって?
血液型と性格の関連に科学的に根拠がないからです。
そして、各血液型に列挙している性格特性は
誰にでも少しは当てはまりそうなものだからです。
実際、O型の人の特徴と言われているものを、
「これはA型の特徴である」としてA型の人に提示すると
半分以上の人があてはまると回答したそうです。
血液型から性格を特定しようとするのが血液型性格判断ですが、
逆に考えて、僕の性格から、 血液型を特定しようとすると、
それぞれの型に当てはまる項目があり、
結果はA・B・O・AB型となるでしょう。
血液型性格判断というのは、
結局そう思い込まされているだけだともいえます。
「A型はこういう性格だ」といわれると、なるほどそうかと思い、
提示された性格に近い言動をとってしまうようなところがあります。

では、どうして血液型性格判断が支持されているのでしょうか?
まず1つには、
血液型というものが生まれながらにして
変化させることのできないものだからと考えられます。
これは、星占いが生年月日に、
手相占いが手相に根拠を求めているのに同様で、
人はここに、 運命的なものを見出しているのです。
そして、2つめには
この判断法が手軽にできるものだからでしょう。
他にも考えられる理由はありますが、
星占いよりも数が少なく、
簡単に覚えられるのが根強く支持されている理由といえます。

さて、これまで血液型と性格には
何の関連もないということを述べてきましたが、
それはABO血液型の分類に限ってのことだと付け加えておきます。
そのほか、Rh血液型など代表的なものだけでも20種類以上が知られ、有名でないものを含めると200種類以上とも言われています。
それらを考慮した場合には、
もしかしたら血液型と性格との関連を証明できるかもしれません。
しかし、その研究に必要な莫大な労力と
得られる結果が釣り合うかどうかは分かりませんけどね。

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