本日の心理学・名言1454-8

光背効果(ハロー・エフェクト)とは?

一般に、ある人の評価を行う時には、
その人に1つ、2つの顕著な良い特徴があると、
その人の他の特徴をすべて良く見てしまい、
逆に顕著な悪い特徴があると、
その他の特徴のすべてを
悪く評価してしまう傾向があります。
こうした傾向が光背効果(ハロー・エフェクト)です。
ハロー(halo)とは、聖像の 光背(後光)や光輪、

あるいは太陽や月にかかったカサという意味があります。
魅力的な容姿の持ち主は、
知能が高く、望ましい性格をもっていると見なされたり、
人格的にも立派な人であると見られるのは、
この光背効果によるゆがんだ評価の結果です。
テレビなどの広告で好感度の高いタレントを起用するのは、
そのタレントによる光背効果を狙ったものといえます。
つまり、好感度の高いタレントが
商品の好感度や価値を高めてくれるというわけです。
一方、タレントが不祥事を起こすと、
そのタレントを使ったCMをすぐに打ち切るのは、
タレントの好感度が下がること(あるいはそのタレントへの不信感)
によって、商品のイメージに傷がついてしまうからです。
最近では、ふとしたところから問題になってしまうことが多いので、
企業も複数のタレントをCMに起用して、
いくつかのバージョンを作っていることが多いように思えます。
アメリカでの光背効果を調べる実験で、
大学の教授が女子学生につける成績の評価は、
その子の魅力に左右されるかどうかというものがありました。
そして、やはりというかなんというか、
”左右”されている結果がでたそうです。んー、困ったものです。
自分のいる大学ではそういうことがないように祈っています(笑)。

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