本日の心理学・名言1454-10

ピグマリオン効果(期待すれば子どもは伸びる)

アメリカのローゼンタ(ソ)ール(Rosenthal,R.)らがある実験をしました。
まず、小学生に普通の知能テストをさせ、
その結果を担任の教師にこのように報告しました。
「このテストは将来の学力の伸びが確実 に予測できるものです。
まだ研究中なので結果を教えることはできませんが、
先生にだけ、将来伸びる子の名前を教えましょう。」
しかし、そこで教えられた数 人の生徒は知能テストの成績に関係なく、ランダムに選ばれた子でした。
それから1年ほどしたあとで、再び知能テストをしたところ、
名前をあげられた子は、
そうでない子に比べて明らかに成績が上がっていました。
このように、期待することによって、
相手もその期待にこたえるようになる、
という現象をピグマリオ ン効果とよんでいます。
このような効果が起こる理由として、
ローゼンタールは、
人は常に相手の期待に対し
最も敏感に反応するから、と説明しています。
この実験は後に、
その実験内容に不備があるという指摘がなされたため、
この実験結果をそのまま信じることはできませんが、
ただ1 つ言えることは、
子どもに対して期待をもち、
その子の長所を伸ばそうという温かい態度で接していれば、
子どもも自分にあった望ましい方向に伸びていく可能 性がある、
ということです。
ただし、期待は子どもの負担にならないようにほどほどに。

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