本日の心理学・名言1454-3

つり橋効果とは?
私たちは普通、悲しい(内的原因)から泣く(結果)と考えます。
また、ある人を嫌い(内的原因) だから避ける(結果)と考えます。
しかし、時には内的原因がハッキリしない場合もあります。
そのような時私たちは、
自分の行動や外部の情報を手がかりに、
自分自身を理解することがあります。
先の例では、
泣いていることから、自分は悲しいんだと理解するということです。
ところが、 このように推測した場合でも、自分では通常と同じように、
悲しいから泣いていると理解してしまうのです
(ジェームズ=ランゲの行動感情理論)。
このように自分の感情を把握することを自己知覚といいますが、
ここで自己知覚についてのおもしろい実験を紹介しましょう。
一方のグループでは被験者がつり橋を渡る前に、
そしてもう一方のグループはつり橋を渡っている途中で、
実験者の女性(魅力的な女性)が
「調査結果を知りたければお電話ください」 と
言って電話番号を渡すと・・・。
つり橋を渡る前に渡されたグループのうちで、
電話をかけてきた人は 37%、
つり橋を渡ってる途中で渡されたグループのうちで、
電話をかけてきた人は65%という結果 になりました。
なぜ後のグループの方が
電話をかけてきた人が多かったかと言うと、
”つり橋を渡る興奮”によって起きるドキドキを、
自己知覚によって”女性が魅力的なため”にドキドキしていると
考えてしまったからなのです。
身近なところにつり橋がある人は少ないと思いますが、
意中の人をドキドキさせるには、
ジェットコースターなんかが有効かも・・・(?)。
でも、たとえそれで失敗したからといって、
文句は言わないでくださいね(笑)。

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