本日の心理学・名言1454-4

社会的手抜きとは?
数人で一緒に重いものを運ばなくてはならない場合、
さぼってもわからないからと手抜きをしてしまう者が現れることを
私たちは、経験的に知っています。
このような現象を、「社会的手抜き」とよんでいます。
これは、メンバー各自の作業結果が明らかになりにくく、
集団の成果への貢献度が比較しにくいために
起こると言われています。
では、社会的手抜きを避ける方法はないのでしょうか。
その後の研究により、以下のような方法によって
社会的手抜きは減少することがわかりました。
① 集団メンバー各自の成績・努力を簡単に確認できるようにする。
② 課題を魅力あるものにし、各自仕事を懸命にするようにさせる。
③ 集団メンバー各人に、自分自身の貢献度を評価する
機会を与える、 あるいは標準や基準を与える。

④ 集団凝集性(集団の魅力:集団に属していることへの魅力)を
強める。

これらは様々な実験からも確かめられています。
特に、集団をまとめるリーダーには
個々人の努力をしっかりと認めて評価をしてあげることが、
社会的手抜きを起こさせないためには重要でしょう。
集団として努力の成果が認められることはもちろんうれしいことですが、自分がどのくらい貢献したかが認められないと、
次へのモチベーションが上がりませんからね。
まぁ、大きい荷物をみんなで持つときって、
どうしても手を抜きたくなりますよね。
自分ひとりぐらいならいっかぁ、なんておもったりしますけど、
それってみんなが思っているんですよね、きっと。
手を抜くのもホドホドにしましょう。

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