本日の心理学・名言1307-3

@重要なことは、西洋合理主義あるいはその上に構築された近代科学は、私たちが社会生活を営むための便宜上つくった約束事(仮説)で、実在する事実ではないということです。

例えば、ここに百人の人間がいても、同じ人間はひとりとしておりません。皆各自のいんねん(注1)をもった存在なのです。
百人の人間とは一つの観念なのであって、実はどこにも実在しないのですが、社会生活の便宜のために、百人の人間という観念が必要なのです。

そして、大切なことは、合理主義という仮説と妥協の舞台で芝居し続けて死んでゆくのではなしに、本真実を生きてみないか、ということなのです。本真実とは合理主義という論理の世界からとび出して、体験の論理と事実を生き抜くということなのです。by話の台第三集
(注1)いんねん:本来は仏教用語で直接的原因(因)と間接的条件(縁)とによって様々な結果(果)を生起することを意味しますが、ここでは仏教の因果応報とは違い、その奥に陽気ぐらし(注2)へと導こうとする神様の御心があることを意味しています。
(注2)陽気ぐらし:互い立てあいたすけあって共に生き、
何を見てもいつ、どこで、何が起こっても陽気に明るく受け止めてゆく
心の姿勢です。

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