本日の心理学・名言1607-10

@思考を歪める心理効果~認知バイアス
学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、learned helplessness)長期にわたって、ストレス回避の困難な環境に置かれた人は、
その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという見解。
学習性絶望感ともいう。
長期に渡り、人が監禁されたり、暴力を振るわれたり、
自分の尊厳や価値がふみにじられるような場面に置かれた場合、
次のような徴候が現れるという。
1.被験者は、その圧倒的に不愉快なストレスが加えられる状況から、自ら積極的にその状況から抜け出そうとする努力をしなくなる。
2.実際のところ、すこしばかりの努力をすれば、
その状況から抜け出すのに成功する可能性があったとしても、
努力すれば成功するかもしれないという事すら考えられなくなる。
3.ストレスが加えられる状況、又ストレッサーに対して
何も出来ない、何も功を奏しない、苦痛、ストレス、ストレッサーから
逃れられないという状況の中で、情緒的に混乱をきたす。
人の行動は、良かれ悪しかれ何らかの学習の成果として
現れてくるものである、という学習理論を土台とした理論である。
拉致監禁の被害者や、長期の家庭内虐待の被害者などの、
行動の心理的根拠を説明する理論として、注目されている。

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