本日の心理学・名言1606-3

@人を操る心理学効果
アンダーマイニング効果/エンハンシング効果
アンダーマイニング効果とは、
自発的にやり始めた行動に対し、
後付けで報酬を与えられると、
とたんにやる気が出なくなってしまう現象」を表す心理学用語です。
例えば、頑張って勉強している子供に対し
「勉強を頑張っているからお小遣いね」などと言って
お小遣いを与えると、とたんにヤル気を無くし、
以降はお小遣いを貰わないと勉強しなくなってしまいます。
これは、いままでは好きでやっていた勉強なのに、
お小遣いが目的化してしまうからです。
これは大人の組織でも同じことが言えます。
モチベーションを上げるために良かれと思って与えたご褒美も、
気を付けないと逆効果になってしまうということです。
なお、ご褒美が必ずしも悪影響かと言うと、そうではありません。
甲子園で優勝するために頑張って練習している野球少年などは、
ご褒美(=優勝)がプラスの効果を生んでいる良い例です。
こういった場合のご褒美は、
アンダーマイニングではなく「エンハンシング(enhancing)」と
呼ばれます。
あるご褒美が エンハンシング効果を引き起こすか、
それともアンダーマイニング効果を引き起こすかは、
人によって大きく異なるため一概には言えません。
しかし大抵の場合、
精神的なご褒美(ex 優勝、褒められる、認められる 等)の場合は
エンハンシング効果を、
物質的なご褒美(ex お金、商品、おやつ 等)の場合は
アンダーマイニング効果を 引き起こしやすいと言われています。
*エンハンシング効果とは、
内発的達成動機のある人には、
外部からの言語的報酬が効くというものです。
つまり『やる気ある者は褒めるのが良い』ということです。

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