本日の心理学・名言1459-10

作業興奮

「掃除をしなくちゃならないけど、面倒でゴロゴロしてしまう」
「レポートの締め切りが近づいているのに、どうしてもやる気が出ない」・・・そんな経験、誰しもがお持ちだと思います。
同じように、最初は仕方なく始めたり、面倒だなぁと思いながらも始めてみるとだんだん面白くなってきたり、
気分が乗ってきて気がついたら熱中して取り組んでいた、ということも経験したことはないでしょうか。
このように、作業を始めてみるとだんだん気分が盛り上がってきてやる気が出てくることを、心理学者クレペリンは”作業興奮”と呼びました。なぜ、このようになるかというと、やる気と関連している脳の部位に側坐核というものがあるのですが、
この側坐核というのがちょっとわがままなんです。
側坐核は、人間が「やる気を出さなきゃ」と思っても
なかなか働き出してくれず、
側坐核がやる気発生装置として働くためには、
刺激を与える必要があるのです。
その刺激というのが、”とりあえずやる”ということなのです。
やる気発生装置のスイッチが”行動を起こすこと”というのはちょっとやっかいですよね。
それができないから困るんですよね。
でも、「とりあえず始めてみればやる気が出てくる」ということが分かっていれば、重い腰をあげやすくなるのではないでしょうか。
始めるときには、最初からたくさんやろうとしないことです。
「とりあえず掃除機だけ」とか、
「英単語の暗記だけ」、
「とりあえず10分」のように簡単にできるところから始めて見ましょう。
そうすると、やる気発生装置である側坐核のスイッチが入って、だんだんエンジンがかかってくるかもしれません。
やる気がでないときは、とりあえず簡単なことから始めてみる。・・・簡単なようで難しい?難しいようで簡単?
何にもしないで過ごした日曜日の夕方って自己嫌悪に陥っちゃいますよね~。
反対に、重い腰を上げてちょっとでも課題を進めた場合には、それなりの達成感が得られます。
始める前にそれをイメージするというのも大事ですね。
「面倒だけれど、ちょっとでもやれば達成感が得られるはずだ」と。
そして、予定していたところまで進まなくても、
面倒くささに負けずに頑張った自分を「よくやった!」と
褒めてあげるのも大事ですよ。

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