本日の心理学・名言1459-6

コントロールの錯覚(コントロールの幻想)

みなさんは宝くじって買いますか?
最近は種類がたくさん出ていますね。
年末・サマージャンボなどが一番有名ですが、
スクラッチ系のものや数字選択式のナンバーズ・ロト、totoなんてものもありますね。
今回は、「コントロールの錯覚」というものを
宝くじで説明したいと思います。
生活の中で自分の力で事象をコントロールできないことは
数多くあります。
例えば、日々の天気なんてのはコントロールしようがないですよね。
同じように、宝くじが当たるか当たらないかは自分の力ではコントロールできません。
しかし、実際には結果が”完全に偶然に左右される事象”であっても、
自分の能力によって結果を左右させることができると
思ってしまうことがあります。
それをコントロールの錯覚あるいはコントロールの幻想と言います。
年末ジャンボなどを買う時に、
連番で買うほかに”バラ”で買うこともできます。
この場合、連番で買うよりもバラで買ったほうが”
自分で選んだ”という感じがあり、
何となく当たりそうな気持ちになりませんか?
さらに、ナンバーズやロトなどの数字選択式は
自分で数字を選択するので、よりその気持ちが強くなります。
ランガーという人がこの点について実験を行ったところ、
販売員に直接宝くじを手渡されるよりも、
自分で選んだほうが、その宝くじを他人に譲る際に
高い値段をつけたそうです。
つまり、「自分で選んだ宝くじは当たる確率が高いから、
手放すのは惜しい」という気持ちになったわけです。
人間、どうも自分の都合のいいように物事を考えがちのようです。
当たる当たると思ってなかなか当たらない宝くじ。
でも、買わないことには当たらないんですよねー。

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