本日の心理学・名言1458-11

順応
.本日の心理学・名言1457-5感覚順応において取り上げた、
順応についてさらに詳しく見て見たいと思います。
順応とは、同一刺激が継続して与えられることによって
刺激への感度が変化することを言います。
例えば、最初はとても辛く感じたカレーが食べているうちに
辛さが弱くなったように感じたりすることがあります。
いわゆる”慣れ”というものです。
この順応という働きは人間がいろいろな状況に
適応していくために重要なものなのですが、
少々気をつけなくてはなりません。
例えば、香水をつけている人は毎日同じにおいを嗅いでいるので、
気づかないうちに多くつけていて
周囲の人にしてみると香水がきつくなってしまうとか、
味の濃いものばかりを食べているうちに薄味のものに満足できず、
余計に濃い味志向が強まり生活習慣病になってしまうとか、
大きな音量で音楽を聴いているうちに
小さい音では聞こえなくなってしまい、
電車で音漏れするほどの音量でないと
聞こえなくなってしまうとかいうことも考えられます。
ここからは余談になりますが、
味覚はその種類によって順応にかかる時間が変わります。
塩辛さ、甘さ、苦さ、すっぱさの順で順応にかかる時間が長くなります。苦さやすっぱさというのは「危険信号(毒があったり腐っていたり)」で
あるため順応に時間がかかると考えられています。
いやぁ、まったく人間のカラダってものは良くできていますねぇ。

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