本日の心理学・名言1457-6

会話上手は聞き上手
「会話上手は聞き上手」。
こんな言葉をきいたことがありませんか?
人と会話をするのがうまい人というのは、
話すことがうまい人ではなく聞くことがうまい人である、ということです。 みなさんの周りにいませんか、
「この人と話していると、なんか話題が弾むなぁ」と思う人は。
そういった人は、意識的にか無意識的にかは分かりませんが、
会話を滑らかにするテクニックを持っています。
では、そのテクニックというのはいったいどのようなものでしょうか。
まったく、難しいことではなく、ごくごく簡単なことです。
それは、「うなずき」です。
うなずきは、相手の話を積極的に聞こうとしている態度であり、
理解している証拠でもあります。
実験の細かい内容は省略しますが、
Matarazzo et al.(1964)の実験によると
聞き手がうなずきを積極的にしたグループでは、
うなずきをまったくしなかったグループよりも、
話し手が話す時間が50%も長くなったそうです。
これは、聞き手の適切なうなずきが、
話し手の話を引き出しているということです。

大学の授業の体験で、
カウンセラー役とクライエント役にわかれてロールプレイをしたときに、 カウンセラー役がまったくうなずかなかったらどうなるか、
ということをやったのですが、
途中で話しているのが嫌になってしまいました。
うなずかないだけで、聞いているのは分かっているのですが、
どうにもこうにも話が続けられなくなってしまいました。
授業の実験でさえそうなってしまうのですから、
実際の会話ならなおさらですよね。
結論としては「会話上手は、うなずき上手」ってことです。
どうです、簡単でしょ?

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