本日の心理学・名言1458

知覚の選択性
写真を現像に出して、出来上がったものを見てみたら、
撮ったときには気づかなかったものが 背景に写っていた・・・、
なんてことはありませんか?
(心霊写真じゃなくて) また、会議の様子などを
録音(録画)するとそのときは
気づかなかった雑音がかなり混じっていた・
なんてことはけっこう経験されている方はいると思います。
目に見えるものはすべて見ていて、
耳に聞こえるものはすべて聞いていると思いがちですが、
人間の知覚では、無意識下でかなりの取捨選択がされています。
つまり、自分に必要な情報だけを取り込み、
不要なものは情報として処理をしないのです。
この情報の取捨選択がないと情報量があまりにも多すぎて、
処理しきれないともいえます。
自分に必要な情報というのは、状況によっても異なります。
たとえば、免許をもっている人はわかると思いますが、
初めて路上に出たときに あまりの標識の多さに驚きませんでしたか? それまで、自転車や徒歩、または車の助手席に乗っていたので、
標識は自分にとって あまり必要な情報ではなかったので、
視界には入るものの、無視をされていました。
しかし、自分が運転するとなると標識は自分にとって
重要な情報となり、 今まで気づかなかったものが
知覚されるというわけです。
自分に都合の悪い話は聞いてないフリする人は、
この例ではありません。
あくまでも、無意識下での情報の取捨選択です。

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