本日の心理学・名言1456-11

匿名効果
最近ではインターネットの普及により、
個人が情報を発信する機会が増えてきました。
それに伴う問題が、「匿名性」というものです。
残念ながら人は、自分に責任が及ばないと、
どんな嘘も非道徳的なことも平気でやってしまうという側面を
持っています。
掲示板などの書き込みで、誹謗・中傷など目に余る内容を
見かけることが時々あります。
しかし、そういった内容を書く人のほとんどが
メールでの誹謗・中傷をしません。
メールだとアドレスがわかってしまい、
自分の匿名性が保障されないからです。
匿名効果はなにもインターネットのような
仮想世界においてのみ起こるものではなく、
「没個性化」(注)でも紹介した、集団においても起こります。
共通の関心や目的があって一体感が強い集団にまぎれると、
無名になった個人は、自我が薄れ 「群集我」に巻き込まれ、
理性の判断が弱まり、大胆な行動に出てしまいます。
人間には、普段は抑えている攻撃的で恐ろしい一面があります。
ふとした拍子に、しかもけっこういとも簡単に
抑えていたものが外れてしまうこともあります。
できるだけ他人に迷惑のかからない
発散の仕方で発散しましょう。
(注)「没個性化」:集団・群集状況では個人状況と異なり,
平生は抑制されていた行動,
特に非合理的,刹那的,攻撃的,反社会的な行動が
起きやすくなるという現象を扱った概念。

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