本日の心理学・名言1379-2

家で食べる食事が一番おいしいと感じる家庭は、いい家庭です。
いえ、お母さんの料理の腕の話ではありません。
問題のある家庭というのは、例外なく「恐怖の食卓」になっています。
食卓が怖いのです。
食卓で夫婦喧嘩が始まったり、
親の子供いびりが始まったりするのです。恐怖ですね。
家庭に問題のある子は、摂食に関する問題を
抱えていることが非常に多いのです。
一方、いい家庭というのは、例えば、市販のプリンでも、
一人で食べるよりは家で家族でみんなで食べた方が
おいしく感じるのです。
実は、私たちの味覚というものは、
精神の影響をものすごく受けるのです。
料理そのものの味に与える影響は全体の三割程度と言われています。残りの七割の要素は、誰と食べたか、楽しく食べたか、
レストランなどのサービスはどうか、BGMはどうか、
インテリアはどうか・・・そういう料理以外の要素なのです。
私たちは料理を食べるというよりは、雰囲気を食べているのです。
雰囲気を作る最大の要因は、誰と食べるか、です。
ですから、自分が本当に好きな人と食べたら、
同じものを食べてもおいしく感じるのです。
好きな人と食べると、甘さが増したり、コクが出たりします。
甘いささやき、甘い言葉、というのは、こうした人間の経験から
出た言葉なのです。
スウィートホームという言い方をするのも同じです。
家族の仲がいいと、食べ物が甘くおいしく感じられるのです。
味のいいレストランを探すよりは、
おいしく食べられる人を探した方が賢明です。

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