本日の心理学・名言1317-2

@母からよく聞かされた話で、
今でも私の心に残っている諭しがあります。
それは、何をするに当っても、“させて頂きます”“やらせて頂きます”というこの言葉が、なんのためらいもなく、スッと言えるようならなくてはダメ。また、“させて”は、神様のはからいで一つのことが出来るのだ、
“頂く”というのは、その成した徳を神様から頂戴することなんだと教えられている、というものです。

なるほど、一つのことをするについて、「してあげる」「してやる」と言うのと、「させて頂く」「やらせてもらいます」と言うのと、二通りの表現ができます。
先の論法でいけば、“してやる”という言葉で表される心のあり方は、自分が、と言う思いと、相手に恩を着せるという含みがあるように感じられますし、なした徳分は相手にあげてしまう、ということになります。
すなわち、一つのことを成して恩を売り、徳を捨て、自分には何も残らないということになるわけです。それどころか、“してやったのに”という不足が出てしまえば、「ほこり(注)」だけが残る寸法。素朴な説明ではありますが、たしかに真理です。by話の台第五集

(注)ほこり:人間の心に宿す神様の思し召しにあわない心遣いのことであり、具体的には、八つのほこり(惜しい、欲しい、憎い、可愛い、恨み、腹立ち、欲、高慢)や嘘、追従(おべっか)、陰口、勝手、無理のことで、すぐに掃いたり、拭いたりすれば無くなるという意味で使われています。