本日の心理学・名言1297-6

@言葉の使い方において、欲とは人をそしる(注1)ことであり、ひのきしん(注2)とは人を褒めることであります。
親が子を、子が親を褒め、夫が妻を、妻が夫を褒め、姑が嫁を、嫁が姑を褒めるように、お互いに宛を褒め合う姿、お互いに感謝しあう姿、こんな麗しい姿はありません。
これこそ、神様が喜ばれることではないでしょうか。
ところが実際は、人を褒めることは意外に少なく、反対に、人をそしったり、くさしたりすることのあまりの多さにお気づきになりませんか。
自分自身を振り返って見て、今日一日、人様を誉めた方が多いか、反対に、人様をそしった方が多いか考えて見ましょう。
“今”水の少し入ったお盆を手に持ってみましょう。
欲の心、すなわち人をそしる心は相手を見下げ、自分は高ぶるのですから、お盆の向こう側は下がり、こちら側は上がっている状態なのです。
そうすると、お盆の水は低きに流れますからみんな向こう側へ流れて行ってしまいます。
これは、神様から頂く徳(注3)がみんな向こう側さんへ行ってしまい、自分は何も頂けない、ということを表しています。
反対に、人様を褒める心は、相手を見上げ、自分はへりくだる心ですから、お盆の手前が下がります。すると、お盆の水はみんなこっちへ集まってきます。すなわち求めずとも、お徳が頂けるのであります。
「無くて七癖あって百癖」というように人間には、多かれ少なかれ悪い癖がありますが、反面、誰にでも長所があるのですから、それを見出し育てる事が必要です。
by話の台第一集
(注1)そしる:けなす、くさす、こき下ろす、馬鹿にするなど
(注2)ひのきしん態度:神様に生かされていることを感謝し、その御礼を言動で示すことことなのであります
(注3)徳:幸福の入る器を徳と呼び、その人の持つ徳が生涯の幸・不幸を左右することになります
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