@人生、何が起きても「得」している。
伊東四朗(喜劇俳優)さんの、毎日を楽しむ秘訣とは・・・・
芸能界では流れに任せて生きてきました。
自分からガツガツ仕事を特にに行く方ではありません。
ステージのフィナーレでも すぐ後ろの方に行っちゃう。
プロデューサーから「遠慮しちゃダメですよ。人をかき分けてでも前に出るぐらいじゃないと」
と言われたものです。
でも私はそういうタイプにはなれませんでした。
その代わり来る仕事はどんなものでも拒まず、誠心誠意全力でやることにしました。
誠意こそが私の生命線だと思っていましたから。
どんな仕事でも必ず誰かが見てくれて引っ張り上げてくれる。
そう 思っていました。
以来、受け身でいながらも来た仕事は絶対に手を抜かない。
そういう心情で生きてきました。
もっともそのために努力していることはあります。
この仕事は台詞を覚えるのが一番肝心。
脳トレは欠かさずに行っています。
記憶力を鍛えるために円周率は1000桁まで言えるようにしていますし、
アメリカの州だって 五十集全部言える。
芝居には、足腰も重要ですから運動もします。
膝を痛めてからはもっぱらウォーキングです~1日に8000歩ぐらい近所を散歩しています。
脳トレもウォーキングも仕事のために始めたことですが、
私にとっては義務ではなく、毎日の楽しみなんです。
楽しみにすることができたのは、目標を立てなかったことと 、
完璧を目指さなかったからかもしれません。
「今日はこれをここまで覚えなくっちゃいけない」とか「今日は何千歩を達成しよう」
などとストイックに目標を立てるとできなかった時、嫌になってしまう。
好きなところまで好きなように、マイペースでやっていればプレッシャーになりません。
何をしてもしなくても何ができてもできなくても全部面白いのです。
でもやるべきことは誠心誠意力を抜かずやる。
義務ではなく楽しみに変える。
それが毎日を不平不満なく幸せに生きることではないでしょうか。