本日の心理学・名言16662-3

#支出の合理化・正当化
今すぐに必要なわけではないモノを買い過ぎてしまったような場合には、
『支出の合理化・正当化』のバイアスが働きやすくなる。

本当は通勤や送り迎えに使う150万程度のコンパクトカーを買うつもりだったのに、
少し大きめの250
万するワゴンを買ってしまった場合には、

A
:スペースが広いほうが沢山荷物を積めて何かと使い勝手が良いから
B
:こんな大きな買い物はもうしばらくしないから
C
:どうせ分割払いにすれば僅かな金額の違いになるから
D
:せっかく高いものを買うなら本当に気に入ったものを買ったほうがいい
E
:(普段は2人しか乗らないのに)後部シートにも乗れば7人も乗れるからなど、
もっともらしい理由を並べることによる支出の合理化が行われることは多い。

本当に必要と思われたものよりも高級・高額な商品を買った場合には、
*『高い商品のほうが品質が良いから長持ちするはず(すぐに新しいモデルが欲しくなるのに)
*結果として安物買いの銭失いにならずに済んだ(標準的な商品の品質が十分なものでも)
*本当に満足できるものを買わないと結局使わなくなって意味がない』などの

化や正当化が行われることになりやすい。
支出の合理化・正当化で判断・選択を誤らないためには、
『初めに定めた予算・全体的計画的な予算』の範囲内で、
買い物や契約ができているかを定期的に検証することが大切であり
『その場の気分や勢い・サンクコスト(もう既に沢山のお金を使ってしまったという感覚)』
に流されて買える時にどんどん買っておこうというような自棄(やけ)
にならないことである。
*バイアス:
傾向、偏向、先入観、データ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み。