本日の心理学・名言15762-5

A
愛されれば愛されるほど不安になる心理~感情の裏に隠された心理

相手に愛されれば愛されるほど、
ますます不安がつのってくるという女性がいます。
相手に好意を示されれば示されるほど、
受け入れられれば受け入れられるほど、
それによる喜びよりも「捨てられてしまうのではないか」といった
不安のほうが勝ってしまうのです。

このような女性の場合、相手に向けられている不安という感情は、
実は過去のある人に対して向けられていた感情である可能性が大きいです。

今目の前にいる相手に対して、
母親とか初恋の人などに向けられていた過去の感情を、
無意識のうちに移転しているのです。

特に、幼児期に母親に全面的に受け入れられてもらえないという気持ちを抱いたり、
見捨てられるという不安を感じて育った女性にとっては、
成長してからの人間関係においても、
相手を信頼しきるというのが非常に困難になります。

そこで考えてみなければならないのは、
その不安が本当に目の前の相手によって呼び起こされたものであるか、
それとも過去の感情が移転されたものであるかということです。
*移転:主体が一方から他方へ移ること

B
親和性バイアス

自分が好きなものや慣れ親しんでいるものや、好意を寄せているチーム(人物)の『価値・能力』を
実際よりも高いものとして過大評価してしまうバイアスである。

確証バイアスと似たメカニズムが働くバイアスであるが、
より『自分が好きなもの・対象の贔屓(ひいき)』といった要素が
強調されたバイアスになっている。
*参考:確証バイアス
個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、
それにより自己の先入観を補強するという現象。