本日の心理学・名言7118-1

幸福は誰もが願うところであります。
多くの人は、幸福とは自分の欲望が叶うことだと思っています。
ところが欲望という言葉の響きには
何となくきれいな感じに受け取れない部分があります。
でも、人間は食べる、服を着る、家に住む、これ皆人間の本来の欲望であって、
これを捨てると生きてはいけません。
このように人間の欲望は当然であるにも関わらずよく受け取れないのは、
欲望は次から次へと際限なくエスカレートし、
自分勝手を増長する性質を併せ持っているからであります。
こまでいけば満足か、それには切りがありません。
の仰せられる幸福は、欲望に制限を付けられたものであります。
その制限の一つは、世のため人のためになることの欲望です。
偉大な発明発見をする人は、
神様の御心(みこころ)に叶う素晴らしい欲望を持ちあわせていることでしょう。
そして今ひとつの制限は、それは自分自身の欲望ですが、
基本的に慎みを持つということであります。
慎みを持つということは、文字通り人々に比べておごらないことであります。
人間の本性として、慎みを忘れおごりたかぶるってしまうと、
国家も、家庭も、どんな地位の人も、
必ず自分の心でしか感じることの出来ない幸福から遠ざかってしまうでしょう。
しかし、人間はどんなに頭が良くても、
慎みの心を持つということは大変難しいのであります。
頭で分かっていても、本当のところは分かっていないのであります。
これがそれぞれの心に持つ徳次第の幸福ということであります。

*参照:用語集
by
心の道