本日の心理学・名言7014-7

A
【涙はその人の中心の深さに触れて流れ出る】
そもそも涙というものは必ずしも、
その人の人格の深浅にかかわらないものともいえます。

即ち浅い涙もありますが、
しかしとにかく人間が涙を流すということは、
その人の器としては中心の深さに触れている何よりの証拠なのであります。

その人柄はよしんば浅くとも、とにかく涙を流すということは、
その人としては一番根本中枢に触れなければ、
涙というものは出ないものであります。

『森信三講録 西郷南洲の遺訓に学ぶ』より

B
人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患う。
by
孔子
人は誰しも自分のことを評価してもらいたい、
認めてもらいたいという欲求を持っているものです。

しかし、他人が自分の実力を理解してくれないからといってがっかりしてはいけない、
と孔子先生は言い切っています。
前半の「人の己を知らざるを患えず」~
ここでは、評価されなくても、やるべきことを淡々と実行していればいい、
という段階からもう一歩進んで、
後半で「人を知らざるを患う」~
「他人の実力を自分が見極められないことこそ心配しなさい」
と付け加えているところが重要なところだと思います。