本日の心理学・名言2065-4

どうしても周囲の目が気になるときには

「人からどう思われているかが怖い」という、
自意識が膨張して敏感になりすぎた状態のことを、
対人恐怖と呼ぶのです。

自意識の膨張という言葉がわかりにくければ、
風船を例に出してみましょう。

人は、誰もがみんな小さな自意識という名のゴム風船をもっています。
そしてこのゴム風船に思いっきり空気を吹き込んで、
どんどんふくらませる。

このふくらみすぎたゴム風船が、
いわゆる「自意識過剰」という状態なのです。

弾力があり、それなりに強度があるゴム風船も、
あまり大きくふくらませすぎると危険です。
ふくらむほどゴムは薄くなり、
ちょっとしたショックを受けただけで簡単に破裂してしまいます。
つまり、自意識過剰の人が打たれ弱いのは、
心が繊細だからというわけではありません。

単に自意識のゴムがふくらみすぎている、それだけなのです。

もし、あなたが「自分は対人恐怖症だ」と思っているとしたら、
まずは自意識のゴム風船から少しだけ空気を抜いてあげましょう。
自分の自意識を適性なサイズに戻してあげましょう。
特に疲れている時や、悩みの渦に埋もれているときは、
自意識過剰になっていることさえも
気づかないことが多々あります。

カウンセリングで自分自身のことを客観視するのは、
まず、現状を把握するためです。
心理療法をおこなうのは、
たとえ自意識過剰(ふくらみすぎた風船)になったとしても、

何とか対処できる手法を学ぶためです。
話し方や笑顔のつくり方などを練習するのは、
そのずっと先のことでいいのです。

by心のストレッチ

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