本日の心理学・名言1607-7

@思考を歪める心理効果~認知バイアス
アンカー効果(アンカーこうか)
不確かな事態で予測や判断を行わなければならないとき、
初期値(アンカー)が判断に影響してしまうという心理的効果のこと
例えば、1万円の料理を高いと思うか安いと思うかの判断において、「5000円でも似たような料理が食べられる」と聞かされればひどく高いものに感じられるが、
「いつもは1万5000円だが今日は特別に1万円にサービスする」と言われれば高くないように感じてしまう。
同じ金額でも目先の高いか安いかだけでその料理が高いか安いかを決めてしまう事。
最初に提示されたひとつの意見が強い影響力を持ち、
他の意見を繋ぎ止める作用をもつことから係留効果ともいう。
例えば、値引き交渉をする場合、
最初の言い値を思い切って安く言った方が、
逆のケースに比べて、最終的な妥結額は安くなる傾向がある。
最初に提示する条件を「アンカー(錨)」と呼び、
これが交渉結果に影響を与えることを「アンカリング」という。
アンカーとして作用させるには通常、何らかの根拠が必要である。
全く根拠がなくても作用する場合もあるが、
根拠のないアンカーを使う交渉者は、信頼を失うリスクも高い。

フロントページへ戻る