本日の心理学・名言1566-5

いつでも手に入るものなら、
あえて楽しもうとはしないのかもしれません。
これを「ビッグ・ベン問題」といいます。
ロンドンは、世界で最も多くの観光客を集める都市のひとつです。
しかし市民の大半は、ビッグ・ベンやケンジントン宮殿といった
多くの人が詰めかける名所に行ったことがありません。
それはなぜか?
身近にあるからです。地元の観光名所なら、いつでも行ける。
そう思ったら、誰でもわざわざ見に行く気にはならないのです。
では、どんなときにロンドン市民がビッグ・ベンを訪れるのか。
それは人が訪ねてきたとき、そしてロンドンを去る直前。
皮肉にも、楽しみを味わうチャンスが限られてくると
より経験に積極的になることを示しています。
面白いことに最近の研究では、これはクーポン券にも
当てはまることが分かってきました。
たいていの人は、有効期限が長いクーポン券を
もらう方がいいと思うでしょう。
でも実際には、期限が短いクーポン券のほうがよく使われました。
時間が限られることで、使おうとする気持ちがかき立てられるのです。
*「幸せ」について知っておきたい5つのこと  79ページ
NHK「幸福学」白熱教室著  中経出版刊
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これは確かにその通りです。
仙台に住んでいる人が、仙台名物の牛タンや笹かまを
頻繁に食べるかというと・・・答えはノーです。
遠方からのお客さんが仙台に来た時くらいしか食べません。
また日本三景のひとつ、松島も同じです。
普段から家族で足を延ばすかというと、そんなことはなく
数年に一度のペースで、お客さんをご案内するくらいです。
その経験を失うことが分かっていると、そこに価値が生まれる・・・
であれば、身近にあるものがずっとそのままあるわけでは
ないということを普段からきちんと理解していれば、
失う後悔はしなくてすみそうですね。
周りにあるものの価値をしっかり見定めていきましょう!
by今日のレシピ

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