本日の心理学・名言1484-6

@幸せは過去との対比

幸せは過去との対比
今はもう薄れてしまった記憶の中の
ときどき訪れる懐かしい感情と
今も感じ続けている切ない気持ち

いまの幸福を抱きしめられていますか
頭では大切にしたいと分かっていても
何故か心がぼんやりしてしまう

甘やかされて育った子供とか
何の苦労もなく過ごしてきた人は
きっと幸せが降り注いでも
あんまり幸せを感じられないのだろう
心の底を締めつけられるような
時に痛く感じてしまう程の強い感情までは
それは不幸なようで恵まれているようで
良い・悪いは分からないけれど

あのとき幸せだったことを思い出して
感じるいまの不幸は
それほど幸せだとは思ってはいなかった
むかしの自分を歯がゆく思うほど
幸せの記憶を苦しいくらい甦らせてしまう
今はもう決して戻らない時間

いつかの苦しかったことを思い出して
感じられるいまの幸せは
たくさん傷ついたあなただから分かる
絶望を知っている心だから分かる
辛かったし 苦しかったよな
あなただから本当の幸せが分かる

いまの幸福を抱きしめられていますか
大切にしたいことを大切に思うことは
不思議と難しい
幸せは過去との対比
たくさん傷ついた過去の記憶は
いまを幸せに感じられるために
たくさん傷ついてしまういまの記憶は
きっと未来を幸せに感じられるために
幸せは過去との対比
あのときの記憶は
たぶんこの先もずっと
HP:詩集~彩~より

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