本日の心理学・名言1467

@自閉症
自閉症は、広汎性発達障害の一つで、
広汎な心理的な発達の遅れが見られるが
精神遅滞とは異なる状態の障害です。
自閉症児の多くは、その症状の特徴が出生時から
あるいは遅くとも3歳までに現れます。
主な症状は、次の3つです。
1.対人関係の障害
乳児期から母親と視線を合わせない、抱きついたりしない、抱っこされてあやされても喜ばない、後追いをしないなど、母親に対する愛着が希薄です。
2.言葉によるコミュニケーションの障害
幼児期に発達の遅れが見られるようになります。相手に問われた言葉をオウム返しに繰り返して言ったり、状況とは無関係の意味不明の言葉を発したりします。相互のやり取りによる会話が最も苦手です。
3.執着行動
物の置き方や外出したときの道順など、環境や手順に対して頑固に執着します。変化に対しては、過剰に反応し、パニックを起こすこともあります。遊びも興味や関心の対象が限定されており、同じことを繰り返し行う傾向があります。熱中しているときは、他のことに対して全く興味を示しません。

思春期以降は、知的発達の度合いにより、ほとんど会話が成り立たない人から特定の分野で優れた能力を発揮する人まで様々な人がいます。また、てんかんやけいれん、チックなどが見られることも多くあります。
以前は、幼児期の養育に原因があるとされていたこともありますが、現在は、脳の広汎的な機能障害が原因であると考えられ、
いくつかの要因が絡み合って起こるとの見方が有力です。
自閉症そのものを薬で治すことはできません。発達状況に応じて、その後の社会生活のために必要な生活習慣や人との関わり方を学ぶことが大変重要となってきます。
by心理カウンセリングの豆知識~子供の病気

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