本日の心理学・名言1407-5

@絶対に後悔しない
宮本武蔵は、晩年に書いた「五輪の書」の中で
「我事に於いて後悔せず」と述べています。
その意味するところは、自分が、こうと信じて行なったことに関しては、その結果がどのように出ようとも、また他人がどのように思おうとも、
絶対に後悔することはしない、という強い意志の現れです。

言い換えれば、武蔵が自分に下した評価とは、
常に熟慮を重ねた段階において既に決定されてるものであり、
それを実現に移してからの結果については、もはや問うところではなく、従って評価の外にあるとするのが、
武蔵の一貫とした人生観であったことが理解できます。
これに対して正反対の「評価」の基準として考えられるものに、
終わりよければすべてよし、とい言葉があります。

有名な「葉隠(はがくれ~江戸時代に書かれた武士の心得についての武士道を説明)」の精神の中に
「武士道とは、死ぬことと見つけたり」という名文句があります。
人生の価値は、その死の瞬間において決定されるものであり、
この見地からすれば、
「人生、いかに生くべきか」ということは、「人生、いかにに死すべきか」というに等しいというわけなのです。

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