本日の心理学・名言1126-5

@人は、何かしようと考えるとき、決まって、それによって得られるものを考えてしまいます。
特に損得中心の瞬間思考力に慣らされた人はその傾向があります。
それはそれなりに結構なことでなのですが、しばしば、その得られると予想される結果に陶酔し、または幻惑されて、それによって失われるものに考えが及ばないということが、しばしば見受けられます。
しかし、何事を行うにも、コストはつきものです。素晴らしい商品やサービスを手に入れたとしても、そのための代金は支払わなければなりません。
コストとは得ることで失ったもののすべてなのです:例えば、「戦争」を論ずる場合、少なくとも現時点において眺めた戦争のもつ意味は、戦争における勝敗もさることながら、これ以上に、「戦争」によって失われたものが、もっと掘り下げて究明れなければなりません。
その典型的な例を挙げれば、アメリカでは、今もなお国民の三分の一近くが、程度の差こそあれ、なんらかのかたちにおいて、コカインなどの麻薬に関係し続けているというのも、ベトナム戦争の後遺症です。
さらにコストとは、何も直接、金銭で換算しうるものばかりではありません。「時間」も「健康」も、「休息」も、それによって失われるものすべてがコストなのです。
あなたが「人生設計」などを考える際にも、その目標とすべきものと、それによって「失われるもの」とのバランスの上で、様々な選択を行うことをおすすめします。トップページへ戻る