統一連続力

#統一連続力
定義:瞬間的な事象を連続させていく、総合された「力」です。
そこで、この力を認識するために(-要因)における「統一連続力」の例をあげて説明します。もちろん(「+要因)も同様にあります。
まず、集金人の態度が悪いとします。
1.集金人の集金態度が悪い
2.そのために、代金回収状況が悪くなる
3.そのため、銀行預金が減ってくる
4.銀行の貸出しの枠がせばめられる
5.材料費の支払いに不安現象が起こり始める
6.材料費の支払期限がせばめられる
7.資金繰りが苦しくなるので、高金利の金を使うようになる
8.高金利の支払いとともに経費が膨張してくる
9. ますます支払いが苦しくなる~材料を購入するのに、現金から長期の掛買いになるので、原価コスト高になる
10. そのため、売上利益が縮小する
11.思わぬ事故が起こるとたちまち影響する

12..予定がしばしば狂いだす。
→13..
人間関係が悪くなり、生産が伸び悩む
→14.
社員の給与ベースが上がらなくなる
→15.
その為、優秀な社員が他社に移りるようになる
→16.
ますます生産などに影響してくる
→17.
ついに給料が遅配気味になる~役員が金繰りに忙しいため、監督が行き届かなくなる。
→18.
上級役員に不安現象が起こると同時に、社員間にも不安現象が起こって、たちまち仕事に影響してくる
→19.
社内がますます陰気になる
→20.
他人のペースに巻き込まれやすくなる~融通手形などを出して詐欺などにあう
→21.
ついに不渡り、倒産となってしまう。
もちろん、例題のようになめらかに悪くなるとは限らないが、ここには、集金人の態度が悪い事から、一つの「統一連続力」が起こり、次々とその力が加速度的に増して、
ついには倒産という場面まで追い込まれることになります。
この加速度的ということは、
1.
集金人の集金態度が悪い→2.そのため、代金の回収状況が・・・→そのため、銀行預金高が・・・・・
このように1の力が2に加算され、さらに2の力が3に加算せれていく。
主体に対して悪い原因を「-要因」といいますが、この「-要因」が加算されていくわけですが、各々の要因が「単独としての力」を持っているため(多次元)、1+1=2というようにではなく、2としてある力が合成され、
多次元的に広がっていくために、加速度的という言葉が用いらているのです。
このように、瞬間的に起こってくる要因を、次から次へと、多次元的に連続していく力を「統一連続力」という。
*融通手形(ゆうずうてがた):
決済を必要とする現実の商取引がないにもかかわらず、振り出される手形である