本日の心理学・名言16898-7

A
豊かな人間とは、自分が富であるような人間であって、富を持つ人間のことではない。

by
カールマルクス
豊かになりたいと思ったら、まずは精神的な豊かさを目指すほうが賢明です。
例えば、多くの本を読んで、教養を高めます。
色々な場所を旅行して、見聞を広めるのも良いでしょう。
たくさんの経験をして、知識やノウハウを得るのも良い方法です。
あるいは、多くの人に会って話を聞き、自分の生き方の参考にしていきます。
そのように精神的な豊かさを求めていく人こそが、豊かになれるのです 。
一方で資産家と呼ばれる人がいます 。
たくさんのお金や株式を持つ人です 。
あるいは、不動産や会社などを所有する人達です。
しかし、資産家であっても、もしも、全く教養がないなら、真の意味で豊かな人とはいえないでしょう。
いくら財産があっても、教養がなく、下品なことばかり考えているようでは、
誰からも尊敬されず、その人自身 満ち足りた気持ちで生きていけないからです。

まず目指すべきは精神的な豊かさです。
その結果として、お金持ちになるなら、それに越したことはありません。
しかし、まずお金持ちになろうとして、我欲に気を取られていると、
自分の人生が不幸になってしまう可能性があるのです。

*見聞(けんぶん)を広める:見たり聞いたりして知識を得たり、経験を積んだりすること

B
自由な人間が考えるのは他ならぬ死についてである。
そして彼の懸命なのはそこから生について熟慮を始めることだ。
by
スピノザ
人は自らの死について考えることがあると思います。
「私は何歳まで生きられるだろうか?」といったことです。
どんなに元気で健康な人でも、時には、死について考えるでしょう。
しかし、それは決して悪いことではありません。
不吉なことでもないのです。
というのは、死について考えることは、生きることについて考えることとつながっているからです。
死について考えることで、「今ある命を大切にしていこう」という気持ちが強まります。
「生きている一日一日をもっと充実させよう」とも思うでしょう。
「老いて体が動かなくなる前に、やりたいことをやり遂げよう」という意欲も高まるに違いありません。
つまり、死について考えることで、生きる意欲が高まるとも言えるのです。
従って、ポジティブな意味で死について考える時間を、意識的にもと持つようにしてもいいと思います。
死について考えることは、必ずしも恐ろしいことではありません。

「さらに良い生き方をするには、どうすればいいか」を考えるきっかけを与えてくれるからです。