@A:
「こんなに頑張っているのに」と思う前に
仕事であれ家庭であれ、自分は頑張っていると感じられる人は、
幸せ追求に対して貪欲な人です。
ところがこれが一旦不満に転じると幸せのベクトルが逆に向いてしまいます。
「俺はこんなにがんばっていいのに、なぜ今の若い奴はすぐに投げ出すのか?」とか
「家族はなぜもっと 団結しようとしないのか?」「恋人はどうしてもっと頑張ってデートの時間を作らないのか?」
と自分の行為を他者との比較に転じることが多いことから悲劇が始まります。
つまり自分を過大評価することによって他人に対する不満が 募ってしまうのです。
ですから、私だけが頑張っているという思いは捨てて、
私も頑張っているという考え方に転じてみてはいかがでしょうか。
私だけを貫こうとすれば周囲が見えなくなって暗い気持ちになりますが、
「皆さんもそれぞれ大変!」という気持ちにシフトすれば、毎日穏やかな気持ちで過ごせるようになります。
社会心理学で 原因帰属 と呼んでいるものがあります。
帰属とは何に原因の大元があるのか、何のせいでうまくいったり、うまくいかなかったりするのか、
その「理由」という意味です。
その原因帰属を例えば、
「あんなに努力したのにまだ努力が足りないんだな」
「 ということは自分にはもともと能力はないってこと!?」など
瞬時に自分のせいにしてしまうと 意欲がスーッと 減退してしまいます。
もっと タフな人は、
「今回は運が悪かったな、次回は大丈夫だろう 」「営業の仕方、今回はまずかったな次は方法を変えてみよう」
というふうに自分以外の要因をいくつか見つけ分析する傾向にあります。
いくら頑張っていてもそれだけではエネルギーが枯渇してしまいます。
それよりも「頑張り方 」というノウハウや戦略に焦点を当てる人が、
仕事を楽しむことができる上に早く良い結果を出すことgできるのです。
@B:
縁には良縁と悪縁がある。
幸せとつながる道もある。不幸とつながる道もある。
その縁をつくるのはすべて自分自身である。
自分の考え方、生き方、心の持ち方、くせ、性分の良否。
これが幸、不幸の分れる基本となっている。
『常岡一郎一日一言』より