@「私は」「俺は」と主語を多用する人は自分の立場を明らかにしたい人。
自分の名前や愛称ではないけれど「私は~」「俺は~」という人も、
一癖あると考えた方がいいかもしれません。
悪い意味ではなく、少々屈折した経験がありそうだからです。
社会性がある大人。
譲り合う意識が高い人であっても、
「強い意志や不満や自我というものを抑えたくない」
という意識を潜在的に持っています。
その欠片(かけら)が、ちょっと顔を出すのが「私は~」であり、
「俺は~」ではないかと私は考えます。
例えばこんな「俺は~」がありますね。
そうかそういう考え方もあるよなでも「王道は○○だと思うんだ」俺はな。
面と向かって反論はしないけれど本当に納得したわけではない。
こういう意識の時に出る「俺は~」です。
私はこの問題に20年間取り組んできました。
私が始めた頃は誰も関心を示さず、周囲の人間は、
「私をかわりものを見るような目で見ていましたが私は・・・」
こういう話し方をする人は、自分自身の 強い意志というものに自信と誇りを持って います。
頑ななまでに自分の信じる道を行く。
そういう人なんだと思います。
これは、「自分は他の人間とは違うのだという」ことをはっきりさせたいという、
心理が働いていると 言うことです。
大勢に流されない、自分は自分という気持ちが、
主語を強調させるという行為に表れているのです。
程度の問題はありますが 、こういう方々をうっとうしい人と思うか 、
気骨のある人と思うかは、受け取る側の問題と話の中身ではないでしょうか。
例えば長年反原発を訴えてきた京都大学の助教授が「私は~」と繰り返したとしたら
気骨ある人だなぁと思うでしょうし 、
反対に原子力安全保安委員のスポークスマンが「私は~」を繰り返したら・・・
結果は正反対ですね。
頻繁に「私は~」や「俺は~」を発してしまうと、
自己主張が強いでしゃばりだと思われてしまいますが 、
何でも他人の判断や意見に惑わされる人よりは、
案外頼りになる存在と言えるかもしれません。
存在を認めてあげて上手くお付き合いすべき相手だと思います。
*気骨のある人:自分の信念を曲げない強い意志を持った人