本日の心理学・名言16650-1

#葛藤(コンフリクト)

二つまたはそれ以上の相矛盾する刺激、あるいは要求が存在する場合に成立するものです。
その主要な形としては次の三つがあります
A 接近―接近葛藤
この形は自分を中心にして、
二つの異なった方向に「正の誘意性(環境性)」をもったコンフリクトです。

B退避―退避葛藤
この形は自分を中心にして、
二つの異なった方向に「負の誘意性(環境性)」をもったコンフリクトです。

C 接近―退避葛藤
この形は自分を中心にして、
(二つの異なった方向ではなく)一つの方向に対して、
「正・負の誘意性」を同時にもったコンフリクトです。
この形は、自分としては好ましい方向ですが、
その方向をとることによって、自分にとって好ましくないことがあるために、
その方向に進むことが出来ないような状態であり、

そうかと言って、その場から逃げ出すことも出来ない状態です。
C
のコンフリクトは、一般に両者の力が平衡して、平衡が相殺されずに、
緊張状態が続く傾向があります。
このような状態が続けば続くほど、ストレス(緊迫)現象を高めることになり、
ついには精神異常まで追い込まれることがあります。
この状態を解決するためには、
自分の客観的な「思惟(思考)」と「意思」によるか、
第三者によって完全に遮断されなければ解決することは出来ません。
平衡(へいこう): 物のつりあいがとれていること。均衡。
*相殺(そうさい):差し引いて、帳消しにすること。