本日の心理学・名言15794-7

A
アメリカのある心理学者は、

人間関係の持ち方には、大きく分けて三つのタイプがあると言っています。
第一は、自分のことだけ考えて、他者を踏みにじるやり方、
第二は、自分よりも他者を常に優先し、自分のことを後回しにするやり方、
第三は、第一と第二のやり方の黄金率とも言うべきもので、
「自分のことをまず考えるが、他者をも配慮するやり方」です。
アサーションとは、第三のやり方を言います。
実験している「アサーション、(自己実現)トレーニング」では、
第一のやり方を「攻撃的」または「アグレッシブ」、
第二のやり方を「ノン・アサーティブ」、
第三のやり方を「アサーティブ」と呼びます。

アサーションとは、「自他の権利を侵さない限り、自己表現をしてもよい」
という意味なのです。
アサーションには、歩み寄りの精神があり、

お互いを大切にし合ったという気持ちが残るのです。

B
人間の尊重は誰からも侵されることはありません。
つまり、人間が尊重されることは、
人間の気持ちや考え、意見、価値観も尊重されるということですから、
私たちは、誰でも欲求を持ってよいし、
その欲求は、他の人の欲求と同じぐらい大切にして欲しいと思ってよいのです。
そして、その欲求を大切にして欲しいと頼んでも良いのです。
もし、あなたが、自分の欲求や希望は持てない、言えないという考えを持っているとすれば、
それを人権という観点から考え直してみる必要があります。
何よりも大切なことは、人権はあなたも相手も同等に持っているということ。
あなたも相手も自分の考えや欲求を持ってよいわけなので、
葛藤が起こる可能性はあるのです。
私たちの日常には小さな葛藤やもめごとは当たり前であり、
お互いに一致することの方が少ないのです。
だから、お互いの希望を述べ合う権利を大切にし、
相互の確認をして、歩み寄ろうとする覚悟が必要なのです。