本日の心理学・名言7196-7

世の中には人がつくった道を歩いて行く人と、
自分で道をつくる人の2通りがある。
以前は後者の人生こそ尊いと思っていた。
だが最近、そうではないと思うようになった。

二つの道は別のものではなく、交錯しているということである。
道をつくった人は、道をつくろうと思った人である。
その思いを強く熱く反復した人である。

行ったり来たりする中で道はできる。一回通っただけでは道はできない。
このことは歴史が教えている。

松下幸之助もまた、道をつくった人である。
その幸之助に、「道」と題する一文がある。

自分には 自分に与えられた道がある。
広い時もある。
せまい時もある。
のぼりもあれば、くだりもある。
思案にあまる時もあろう。

しかし心を定め、希望をもって歩むならば必ず道はひらけてくる。
深い喜びも そこから生まれてくる。
*交錯(こうさく):
いくつかのものが入りまじること。「夢と現実が交錯する」
by
『小さな人生論5』(藤尾秀昭・著)