本日の心理学・名言7194-5

「目下の人」をほめるつき合い方~
下には自然体で何でも言えるのに、
上に対しては妙にへりくだってしまうというのは、
日本のような人間関係を重視する社会では当たり前です。
また、上に対して腰が引ける傾向の強い人が、それを直そうとしても、
上への批判は怖くてまずできません。
むしろ、この場合、改善できるとしたら下への接し方でしょう。

「ときには、下をほめる」ようにしてはどうでしょうか。
下をほめるということは、それほど簡単ではありません。

まず、自分の地位やプライドが邪魔をします。
でも、思い切ってほめてみると、
下の人は喜んでくれるし、こちらの意を酌んで動いてくれるし、
好意を持つようにもなりますから、
職場の雰囲気も和やかになること請け合いです。

部署の成績も上がって、
上司の覚えもますますめでたくなって、いいことずくめです。

こういうタイプの人は、おそらく順調に出世していくでしょう。
このまま上下関係を改善せずにいくと、
自分が長になったとき、
下からの意見に耳を貸さない硬直化した関係になりかねません。

そのときを見通して、
今から下の人と上手に意思疎通を図りながら、
意を体して、
動いてくれる部下を育てておくことが、
最も賢く、ベストの道といえるでしょう。
*意を体する:人の考えや気持ちを理解し、それに従う。