本日の心理学・名言7099-3

ノーベル平和賞をとったマザー・テレサの話です。

私達は他人と付き合って生活していますので、気を使うことは当然であるわけなのです。

マザー・テレサは好意で立派なものを提供されたにも関わらず、
自分には立派すぎると思って辞退したのですが、
我々ならば一旦は辞退するでしょうが、
どうしてもと勧められれば、人々はその行為を無にしては申し訳ないと受けるのであります。

人に気を使って好意をする場合の心をだんだん深く考えて見ますと、
その裏には、人に悪く思われたくない、人にいい人だと思われたい、
自分を守ろうとする心理が働いているなど~~が浮かび上がってくるのです。
言い過ぎるかもしれませんが、あえて言えば、気を使う心には、
何らかの見返りを求める心理が働いているとも言えるでしょう。

だから、気を使うこと疲れるのであります。
マザー・テレサは気を使う人ではなく、常に心を使っている人であったのでしょう。

気を使うことと、心を使うことのニュアンスの違いを悟っていただきたいと思います。
心を使うことは、相手の見返りを求めていません。
また、自分の結果も関与しておりません。
ただ真実に、喜んでもらいたい、助かってもらいたいという心こそが、
心を使うということでありますから、これは疲れることは無いと思われます。
マザー・テレサは、自分の仕事を苦労だと思ったことはないそうです。
毎日が楽しい生活であったとのことです。
それは心を使う生活を貫き通したからでありましょう。
by
心の道