#自我機構化
「自我機構化」とは環境事物を
自分の肉体と同じように操作できるようになることです。
この機構化に対しては、
おのおの異なった三つの過程因子が作用します。
1) その一つは、環境事物が個体に機構化されるように選ばれると言うことです。
これは、環境事物が個体に機構化されるように
修正されていくと言うことを意味しています。
例えば、使いにくいハサミを使いやすくしたり、
複雑な機械を単純化するなどです。
2) 他の一つは、個体が環境事物に順応していき機構化する過程である。
これは、環境事物に個体が慣れていくということで、
今度は個体が環境事物に適応していくことです。
これは学習によってその順応を促進することが出来ます。
3) もう一つは、この両者が併合されて機構化することです。
1)と2)の両者が同時に行われていく、
すなわち、環境事物が個体に適応されるように選ばれると同時に、
その選ばれたものに対して
個体もその選ばれたものに順応していくことであり、
この両者の作用を使って機構化することです。
この「自我機構化」は、
個体の肉体的な限界の許す範囲までは可能です。
しかし、機構化できない場合があります。
これを「自我機構化不能現象」といいます。