本日の心理学・名言272663-3

A
「辞は達するのみ」というように、

優れた言葉を使うことはもちろん大切だとしても、
それに加えて人間の思いは言葉を発しなくても
行動や立ち居振る舞いとして出てくるものだから、
それも大切にしなさいということです。

例えば、積極的に自分から話をしようとしない友達がいるとします。
しかし、その人が何も考えていないわけではありません。

こちらが友達に思いを致し、
心を開いていくことで、相手のいろいろな世界が見えてきて、

言葉は交わさずに友達の思いを受け止めることもできるのです。
*辞は達するのみ:言葉は相手に意味をしっかり伝えることが大切
by『 あなたの運は うなぎのぼり!!  

B
「君子は義に喩【さと】り、小人は利に喩る」

「君子はそれが正しいか、正しくないかで物事を判断するけれど、
小人は利益があるか、ないかですべてのことを判断する」

でも孔子は、利益を追求することを
決して否定しているわけではありません

本来、義(=正しいこと)があってこその利(=利益)であって、
義のない利はどこかで必ず躓【つまず】いたり、行き詰まってしまうものです。

だからこそ、人の道を外れてはいないか、
自分さえ儲かればいいという考えはないかと、
自問自答する必要があるでしょう。

C
「何事にも感謝の気持ちを持ちなさい」とはよく言われることです。

しかしこの感謝の気持ちは、心が満足していなければ湧いてはこない、
不平や不満があったのでは、感謝をする気にはなれないものです。
「ありがとう」という言葉は、すなわち心の満足を表している言葉です。
そして感謝の気持ちのないところに、幸せはやってこないと私は思っています。

by
稲盛和夫(いなもり・かずお*京セラ・KDDI創業者)