@昔、修道院の壁にこんな文句がかかっていました。
「人間をあるがままに受け入れることの
できる者のところに愛は訪れる」
他人の不完全さに鷹揚(注)になればなるほど、
自由で物事にとらわれない
包容力の大きな世界が広がっていくのです。
われわれはみんな感情の動物であり、
その感情すべてに責任はもてません。
肝心なのはその感情を
いかに表現するかということなのです。
フロイトによれば
感情の抑圧はすべての精神の病の元になるそうです。
ある意味で、フロイトは正しいのですが、
われわれには無意識から
湧き上がってくるさまざまな感情があります。
だからそんな感情が
まるでないかのように生きようとするのは
間違っているのです。
しかし否定的な感情は話せば話すほど、
その感情を強めることになり、
否定的な感情としての信任状を与え、
力として認めてしまうことになる場合
もたびたびありますので、
その認識を持つ注意が必要となります。
*注:おうよう=小さなことにこだわらずゆったりとしているさま