本日の心理学・名言2652-5

与えられた能力は人それぞれだけど、
自分の持ち場で力いっぱい仕事をすることで
美しい花を咲かせなさい。

私は若い頃には
小児外科で花を咲かせようと一所懸命でしたが、
年とともにそれ相応の花を咲かせようと頑張ってきました。
高い山の上に咲く桜はもちろん綺麗ですけど、
誰も気がつかないような谷間に咲く百合の花であっても、
綺麗に花を咲かせればそれでいいんですよ。

宗教改革者マルティン・ルターが
「たとえ世界の終末が明日であっても、私はリンゴの樹を植える」
という言葉を残していますが、
私もいま同じような気持ちです。
もしかしたら明日にでも
診療ができなくなる体になるかもしれません。
それでも最後の最後までニコニコしている。
そういう心持ちで仕事をしているほうが明日に希望が持てるし、
毎日を気持ちよく過ごせると思うんですよ。
by駿河敬次郎さんの歩みを綴った連載「生涯現役/人を愛し人に愛される」